迷宮街クロニクル 2

『迷宮街』新刊。京都の地下に突如として現れた、怪物蔓延る迷宮へと挑む人々のお話の2冊目です。
今回も面白かったです。昨日まで元気だった人が、あっけなく地下では死ぬ。そんな紙一重な状況の中、色々な人間関係が交錯する...と言う展開が非常に好み。今回は地下の探索よりも、人間関係に重点が置かれて、一層良い感じに。地下の危険が凄く良い感じにスパイスとなって、楽しませてくれます。
誰が特に好き...と言う訳では無く、全体の雰囲気と言うか、緊張感と日常が隣り合わせになっている所が素敵です。特に今回は、序盤は平穏な展開だったのに、中盤の罠で一気に持って行かれた感じが。こう言う事が平然と起こり、それでもこの街に残る人達の生き様が良いなぁ。

しかし、後1冊で完結だそうですが...落とし所が何処なのか、全く分からないのが不気味ですね。商社の後藤が沈黙を保っているのが不気味。どうなる事やら。