烙印の紋章 3

剣奴隷が死んでしまった皇子の影武者として表舞台に立ち、本物を遥かに凌ぐ活躍を繰り返して己の野望である復讐を遂げようとするお話の3冊目。今回は少数の兵で西のアプター砦に送られたオルバ。さらに西方の国との戦いになるが...と言う展開。

絶妙な駆け引きと戦略で連勝を繰り返してきたオルバ。今回は味方の数が少ない上に、とても小規模とは言え一国を相手にどう立ち向かうのかと思いきや...そう来ましたか。しかし、どんなピンチでも結局何とかなるだろう...と言う雰囲気が自分の中で出来かかっているのが微妙な所。ハラハラ感が減ってきたなぁ。

ビリーナとの仲が大分進んだように思えたのが良かったです。これまでは微妙に蚊帳の外っぽい扱いでしたが、ビリーナとがオルバを信じるようになってきて、また逆にオルバもビリーナを信頼するように。今回の戦いでは、その信頼関係がとても重要だったように思います。姫がいなかったらどうなっていた事か...。
この2人の仲が進展するのはとても楽しみ。いつか姫が皇子の正体を知ったらどうなるんだろうなぁ。そろそろ皇子の正体を疑うキャラも出てきて、キナ臭い伏線も張られ始めた事だし...気になる。