俺の妹がこんなに可愛いわけがない 3

シリーズ新刊。超美人で何でも出来るけど中身は妹モノ大好きなオタクな妹と、その妹に振り回される一般人な兄のお話の3冊目。今回は、「桐乃と黒猫、好きなアニメで張り合って喧嘩」、「桐乃のケータイ小説 VS 黒猫の二次創作!!」、「桐乃、ケータイ小説作家デビュー!?」の3本立て。...間違ってはいないはず。

創作が今回の柱。桐乃が自分で書いたケータイ小説が人気になって...と言う所からとある事件が起こって、それを解決するために兄が奔走と言う展開。兄は兄で最後に格好良い所を見せてくれるのですが、今回のMVPは黒猫でしょう。事ある毎に桐乃と喧嘩しているけど、結局の所、仲の良さの裏返し。しかも今回は自分が没頭している「創作」が話の軸。桐乃のケータイ小説が認められると言う展開は決して気分の良い物では無かっただろうに...しかも自分の創作はフルボッコ。それでも桐乃のために協力する姿がとても良かったです。本人は否定するだろうけど。

また、相変わらずアチコチに仕込まれた小ネタは面白かったです。しかし、桐乃の言動の痛々しさは段々増してきているなぁ。お陰で兄の良い人っぷりが際立っている気がしてなりません。ホント、良く出来た兄だと感心。その兄の、幼馴染との交流が凄く良かった。マッタリノンビリした、熟年カップルのような空気感がとても好き。この2人中心の話も読みたいなーと思うんだけど...需要無さそう。
後、ケータイ小説って読んだ事無いんですが、ホントにこんな感じなんでしょうか。とりあえず、桐乃のケータイ小説のあらすじを読んで思いっきり噴いた自分は手を出さない方が良さそう。ちゃんと読めばまた違った印象を受けるかもしれないけど...試す勇気は無い。

こんな感じの1冊でした。思わせぶりな台詞で終わっているので、続きにも期待。