放課後の魔術師 3

大好きなシリーズの3冊目。17歳だけど高校教師な主人公・安芸と、ヒロインで生徒な遥の恋愛模様と魔術がメインのお話です。
今回は遥が魔術師達の協会である《円環》から査問される展開。査問を受ける為に、安芸や香音等々のメンバー共に、豪華客船へ...と言うお話。

このシリーズ、論理魔術の設定や語り口も好きなのですが、一番楽しみなのは安芸と遥の関係だったりします。遥が寄せるあからさまな好意を驚異のスルー力でスルーし続ける安芸が凄い。遥の普段の何気ないアピールには無頓着なだけで、迫られればそれなりに焦る所を見ると、単純に鈍感なだけだとは思うのですが...遥の熱烈なアプローチに、いつまで鈍感でいられるか。

また、遥も遥で、ウブなのに時々小悪魔と言う性格が物凄く可愛い。安芸にちょっと近寄られるだけでドキドキしている癖に、迫る時は風呂上がりのノーブラパジャマ姿で見せつけるかのように迫る。...なんだろーね、このギャップは。そこが大好きなのですが。

お話としては、船の上で行われるはずだった査問に、敵の妨害があって...と言う展開。舞台が旅先と言うこともあって、普段とは違ったシーンもあったのが良い感じです。ダンスのシーンとか凄く素敵でした。また、伊代が良い感じに話をかき回してくれたのもグッド。何度騙された事か...。後、敵の作戦にハマって、暴走しかけた遥の立場が今後どうなるのか、凄く気になる所。

こんな感じで、非常に満足な1冊でした。本当に良いシリーズです。続きにも激しく期待。

...そう言えば、『ミシシッピィ・クイーン』は遊んだ事無いなぁ。