イスカリオテ 2

シリーズ2冊目。人類を脅かす<獣>と神の奇蹟を模倣して戦いつつ、英雄だった双子の兄の偽物として振る舞う事を余儀なくされた主人公と、彼を支える少女の話の続きです。

面白かった!!
主人公がすんげー良いです。英雄の偽物。自分の意志でそう振る舞っている訳では無いけど、バレたら志気はガタ落ちで敵と戦えない。そんな感じで悩むものの、1つの覚悟を決める。p.172の2行目でガツンと来ました。読んだ瞬間にブルッと来るのが最高。
そしてラストのバトルで決めた、もう1段上の覚悟。コレでトドメを刺された感じ。まさか1冊で2度も味わうとは思わなかった、「すげぇ」と言う感覚がとても心地良かったです。

どちらも主人公の勇哉を支えたのはヒロインのノウェムなんですが...人形と言う設定なのに、普通の少女にしか見えない反応の数々がとても可愛い。しかも、1巻よりも可愛さが大幅アップ。悶える事しか出来ない言動の数々には打ちのめされた気分です。エピローグも凄かったなー。それを貰おうとするのは反則だろう。ホント可愛過ぎる。

と言う訳で、非常に満足な1冊でした。続きにも期待大。