ラノベ部 2

ラノベ部』2冊目。ラノベ部の部員達の何気無い日常を書いた作品の新刊です。今回も短めな話が沢山入っている構成。新たに海外からの留学生なんかも登場。

ラノベ読みで良かったなぁと思わせてくれる1冊でした。あちこちに溢れる、色々なラノベを元ネタにした小ネタの数々。前巻よりも多かったような? この辺は、元ネタを知っているかどうかで面白さが全然違うと思います。これまで結構な数を読んだお陰か、分かる小ネタが多くて、読んでいて笑いが絶えませんでした。電車の中で読んでいたのですが、笑いをかみ殺すのに一苦労。勿体無い事をした気分です。家で思う存分笑いながら読みたかった...。
他にも暦のコスプレと文香の会話に悶えたり、「分かる!」と物凄く頷ける話とかもあって、とにかく飽きません。『Dクラ』読まないのは人生を損してるよね! 新キャラの留学生も、良い感じにキャラが立っていて読んでいて楽しかったです。


しかし、今回1番良かったのは龍之介と美咲の幼なじみコンビ。ラノベ部創立の過程が書かれているんですが...これは切ないなぁ。いつも見せつけられている2人の仲の良さの裏に、まさかこんな展開があったとは。美咲の言いたい事も分かるけど...龍之介は辛いだろうなー。普段は普通に過ごしているだけ、余計にキツい。けど、傍から見ていると、美咲が無理をしているように思えて仕方ありません。幸せな結末を迎えてくれると良いのですが。しかし、これは文香も大変ですね。

と言う訳で、凄く楽しかった1冊でした。これは良いシリーズです。続きにも期待。