ばけらの! 2

実在の作家さんたちを美少女化してラブコメしている『ばけらの!』の2冊目。今回は沖縄旅行編と、新しい作家が池袋に越してこようとするお話がメイン。
沖縄旅行編は、一緒に行く男性作家を決めるため、何故かラーメン対決が勃発。ググってみたら、本当に1ページ目に出てきて笑いました。Mさんのラーメン美味そうだなー。そしてイズナが可愛い。小太り気味な所を突っ込まれてむくれたり、ヒカルには裏腹な態度を取ってしまったり...なんだこの生き物。しかし中の人の存在を考えると、可愛いと言ってしまう事にそこはかとない葛藤が...。けど、ここで1番良かったのはデニ子さん。こっそりラーメンを啜っているシーンが素晴らしい。見つかって気まずそうにしながらも、それでもラーメンを手放そうとしない所が最高にツボでした。
そして前半のラーメン対決の印象が強くて、本編のはずの沖縄旅行はあんまり記憶に残っていなかったり。ここで出てきた新キャラにはモデルいるんですかね? 作家じゃないからいなさそうだけど。

もう1つは新作家登場のお話。池袋に遊びに来て、その居心地の良さに引っ越そうとする展開。四性獣の1人と言う設定で、どんなキャラなのかよく分かりますね。名乗り方があまりにもおバカで笑いました。見た目美少女だけど男の子なキャラなんですが...中の人は、やっぱり美少女でおバカともっぱらの噂の某作家でしょうか。ヒカルにベッタリで、面白くないイズナのプチ嫉妬が良い感じ。けど、相手男だよ!!
そして池袋の主・お屋形さまも登場。小動物だけど、中身は完全なオヤジですね。これは中の人的には良いのか...? 結構な大物だと思うんですが。大物と言えば、四性獣の他の3人が気になります。誰を担ぎ出して来るんだろうなぁ。

また、1番最後にクリスマスイブのお話も。今回1番イズナを可愛いと思ったのはこの短編な気がします。素直じゃないにも程があるだろうと言うぐらい、見事な捻くれっぷり。しかしそれでも、2人の仲の良さが滲み出てくるようで良かったです。

と言う訳で前巻同様、普通に楽しめた1冊でした。この分ならまだ続きそうですね。楽しみです。