緋弾のアリア 2

シリーズ新刊。武装探偵を育てる学校を舞台に、性的に興奮すると人格が変わったかのように物凄い力を発揮する主人公と、超エリートのヒロイン・アリア、それに主人公の幼馴染・白雪の3人を軸にしたラブコメの2冊目です。
今回は白雪中心なお話。主人公にベタ惚れしている白雪(ヤンデレ気味)が、主人公のパートナーとなったアリアに嫉妬して大暴れな所からスタート。そんなギスギスした人間関係の中、白雪の隠された力を目当てに襲ってくる敵がいるとの情報が入り、主人公とアリアがボディーガードをする事になって...と言う展開。
基本的にヤンデレ展開って好みじゃないんですが、この白雪は普通に楽しく読めました。ヤンデレといってもちょっと周囲が見えなくなって暴れるだけなので、精神的に辛くないのが良い感じ。あの愛情の厚さはそれでも少し怖いけど...それでもむしろ主人公を中心とした3角関係に、良い味付けをしてくれている感じがします。普通に考えれば、ヒロインの本命はアリアな気がしますが、現状だとかなり分が悪そう。アリアはどう対抗するんだろうなぁ。ツンデレは読者に対しては有効だけど、作中の登場人物に対してはマイナスにしかならないと思うんですが。ヒスモードになっていない主人公は、物凄く鈍感だろうし。
ラストを読む限り、次の巻では再登場したあの人物が話の中心っぽい。随分と早い再登場だけど...実はそれほど長いシリーズじゃないのかなぁ? なんにせよ、続きにも期待。