黄昏色の詠使い 8

シリーズ8冊目。シャオの仲間とそれぞれ別の場所で対峙したネイト、エイダ、レフィス。各々その相手と戦いながら、名詠の真実を聞かされる...と言う展開。クルーエルもアーマから真実を告げられます。
空白名詠と夜色名詠の関係は? アマリリスとは何者か? そしてクルーエルは? と言う多くの謎が一気に解ける1冊でした。殆ど1冊丸ごと使って、ひたすら解説する感じ。どれもこれも、いつかは明らかになるだろうと思っていた謎ですが、こうもアッサリ、しかも一気に語られるとは思っていませんでした。ちょっと詰め込み過ぎな感じもしましたが...なんにせよ、色々と分かってスッキリ。しかしクルーエルの正体、重いなぁ。ネイトは完全に負けられなくなりましたね。
説明だらけの内容の中、個人的に気に入ったのはネシリスとシャンテの話。2人の出会いから今の関係まで、とても良かったです。遠過ぎも近過ぎもしない距離感なのに、それでもしっかりと通じ合っている所が素晴らしかったです。この2人の話は、もっと読んでみたいかも。外伝とかでやってくれないかなぁ。
次の巻で第2部完だそうで。明らかになった真実に対して、皆どう動くのか...楽しみです。