灼熱のエスクード 3

シリーズ通算6冊目。最後のレディ・キィの正体が明らかになった前巻。レイニーは殺されることになり、それに猛反発する薫。そんな中、復活したアロマの指示の元、魔族が人間社会に大攻勢を仕掛けて世界は混乱の渦に...と言う展開。レイニーが噛まれた1000年前の話を合間に挟みつつ進みます。

ここまでやるのか!! と言う衝撃の1冊でした。レイニーへの対応の残酷さもさることながら、魔族側の動きが凄い。主にアロマの。いけ好かないアルフェルムでさえ種馬扱いですよ。世界は一気に破滅へと進み、それを止められないエスクード。極めつけはラストの薫。マジで? と読んでいて目を疑いたくなりました。あんまり幸せな結末は待っていそうにありませんね。レイニーとの距離が物凄く縮まった事だけが、唯一の救いに思えます。
この辛い展開の先にどんな結末が待っているのか分かりませんが、せめて薫とレイニーの望みが叶う事を祈ります。続きに超期待。