神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 3

『ポリ金』3冊目。レオンがかつての契約者の幼い娘に出会い、母親・マデリーナが行方不明と言う事を聞いて探すお話です。
何人もの女性神曲学士と契約し、数年でそれを破棄してきたレオン。その設定が活かされる日がやってきました。前にも以前の契約者は出てきて、その時は幸せそうな感じだったんですが...今回は正反対。レオンに捨てられ、真っ当な生活から足を踏み外したマデリーナ。これは読んでて辛かった...。面白かったけど。
物凄い数の契約と破棄を繰り返してきたならば、当然その中にはこう言った、幸せにならなかった女性がいても不思議は無いはず。しかし、何故かレオンなら全員幸せにしていたんじゃないかと言う思い込みがありました。レオンの事を父親と信じてすり寄ってくる娘の姿を見るのは、なんとも哀しいものがあります。レオンの背負った業を見た感じ。
しかし、セヴンは可愛いなー。どんどん態度が軟化してきていますね。それでもまだまだツレない態度ですが、それがまた良い感じ。猫のふりをしたり、ジェットコースター状態の車の中では今回も悲鳴を上げたり。時折見せるギャップが素晴らしいです。
こんな感じの1冊でした。ラストでとても謎な事が起こって、次の巻ではさらにレオンの過去に迫ってくれそうです。楽しみ楽しみ。