ミサキの一発逆転!

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞・審査員特別賞受賞作。音楽学院を舞台に、不思議な力を持った楽譜を巡る争いにヒロインの女の子が巻き込まれるお話です。
性格は間逆だけど、どちらも格好良い警察官と学校の先輩が争い、そこに感情一直線で思うがまま生きているヒロインが首を突っ込む。良くまとめたなぁと言うのが一番の感想。つまらなくは無いんだけど...何と言うか、詰め込み過ぎ? 読んでてとても疲れました。細かな展開が沢山あるのに加え、どいつもこいつも人の話を聞かないタイプの登場人物だから、話し追いかけるのにやたらと体力を使う感じ。話自体は悪くないけど、楽しむのに一苦労みたいな。
また、話の展開は割と重め。もう少しゆるいお話かと思ってましたが、読んでみれば意外とハード。普通に命のやり取りがあるぐらいです。そんな中、ヒロインは一人気丈に振舞うんですが...これが妙にトゲトゲしているキャラで、あんまり心休まる事も無く。最初から最後まで、気が張り詰めっぱなしな感じでした。
これで完結かと思ってエピローグを読んでいたんですが、どうやらシリーズ化する様子。毎回このぐらい疲れるんだとすると、ちょっと辛いかも。