MA棋してる!

『抗いし者たちの系譜』の人の新作。主人公は10歳の女の子で、異世界からやってきたと言うインコの姿をした魔法使いから、その魔法使いを元の世界に返すために魔法を教わる...と言うお話。
まずタイトルがなんて読むのか最初分からなかったんですが、これで「マギしてる」と読むそうです。「棋」は将棋の棋。主人公が将棋好きと言う設定で、彼女が自分の魔法として選んだ題材が将棋。棋譜を呪文として使い、囲いの棋譜なら防御魔法、攻めの陣形なら攻撃魔法...と言った感じ。
1巻と言う事で、状況の説明に終始した感があります。発端が異世界のいざこざなので、今後はこっちとのリンクも増えるのかな? 今回は、自分と同じように異世界の魔法使いから魔法を教わっている同年代のライバルとのバトルが中心。ライバルの女の子が使うのはC++魔法。ソースを読み上げて魔法とする設定がかなりツボでした。標準出力で攻撃魔法ってなんか憧れる。将棋魔法も良いんだけど、とっさに棋譜の動きを頭で想像出来ないんだよなー。
とにかく今回は題材の斬新さに目を奪われました。ただ、設定をさて置けば割と普通の魔法少女ものなので、今後どうなるのか...と言ったところでしょうか。前作とは大分毛色が違うし。今の所面白くなりそうなので、続きに期待。