境界線上のホライゾン 1

先月出た上巻の続き。これまた先月に続き自重しない分厚さで、読むのにすげー時間かかった。三河消失の責任を取らされ、自害させられる事になったヒロイン・ホライゾンを救うために奔走する展開。けど、実際に救いに行くまでが長い長い。
武蔵としての総意をまとめるために、力と言葉で説得し、そしてようやく動き出す。皆助けに行きたいとは心のどこかで思っているけど、それを表に出すには色々と障害があって。回りくどいけど、それをクリアしていく展開ための説得と言うか相対が既に熱い。若いって良いなーと、正純の父親達の本心を読んだ時に思いました。そりゃそっち側が良いですよね。
主人公であるトーリが、前作の佐山とは間逆のタイプ。とことんおバカだけどカリスマだけはあり、周囲の人の力を借りてヒロインを助ける流れが素晴らしいです。けど、肝心な所は自分で締めるんだよなー。当然だけど。ラストのホライゾンとの相対は痺れました。タイトルの「境界線上」とはそういう意味だったのか...。
川上稔のHPをチラ見して、このGENESIS世界がどういった結末を迎えるのか知ってしまったので、その結末にどうやってたどり着くのかを楽しみにしたいと思います。続きにも期待。