ラノベ部

平坂読の新刊。
高校に入って、ラノベを読む部活「ラノベ部」に入部した女の子が主人公。ラノベについては全く知らない主人公が、部の先輩や同級生を通じて本好きになっていく展開。十数ページぐらいの本当に短い短編が沢山入っているお話です。
タイトルを見たときは、最近流行り? の内輪ネタ小説かと思ったんですが、読んでみたら全くそんな事は無く。登場人物の名前を始め、あちこちにラノベネタがある事はあるんですが、「元ネタ知ってればクスッとする」ぐらい。それよりも、ラノベ初心者の主人公が、どんどんハマっていく展開が面白い。キャラも一通り揃ってるし、凄く楽しかったです。
キャラでは、主人公・文香とそのクラスメイトの女の子・暦の関係が読んでて悶えます。特に暦が...無口クール系の癖に、微妙に百合風味で時々文香の言動に萌え転がっている所とか、大変素晴らしい。
お話としても、電車の中で読んでたら、あちこちで笑いを堪えるのが大変でした。一話一話が本当に短い短編なので、面白いのもそうでないのも当然あるわけですが、つまんねーと言うものは無かった気がします。取りあえず、語尾の話はヤバかった。読むのなら自分の部屋で読む事をオススメします。
こんな感じで、とても満足な1冊でした。続き出るのかなぁ? もっと読みたいので期待したいところです。
そう言えば。『ねくろま。』1巻は表紙に騙されちゃダメだよっ!! 嘘は描かれてないけど。