ウェスタディアの双星 3

シリーズ新刊。星を跨いだ戦争から弱小国を救った2人の若き英雄のお話。今回は、そんな2人がとある領地を救うため、身分を隠して宇宙海賊退治をする展開です。
とても面白かったです。舞台は海賊に悩まされている事を国に報告出来なかった領地。報告すべき所を伏せ、被害が拡大させた事は本来なら厳罰もの。しかしその伏せた理由を汲み取り、国軍の重鎮である2人が身分を伏せて海賊に挑む...なんとも熱い展開が素晴らしかったです。
また、今回のゲストヒロイン。舞台となる地方の領主の娘なんですが...これが良い。王宮ではバドエルの正体を知らずに知り合い、そのまま正体を知らないまま、気丈な性格から海賊退治にも同行。最終的には...と言う展開がもの凄く好きです。分かってしまっても追求できない、してはいけないと言う立場でも、精一杯伝えたい事を伝えようとする所とか、もう最高です。どう考えてもバドエルの相方要員なんで、是非是非再登場を希望。再会のシーンとか想像しただけで顔がニヤける...。
こんな感じで、とても満足な1冊でした。続きにも期待。