葉桜が来た夏 2

シリーズ2冊目。圧倒的な科学力を持ちつつ、女性体しかいない異星人・アポストリ。そのアポストリのヒロインと、彼女と共棲する事になった、地球人の男子高校生の主人公...と言うお話の新刊です。普段は居留地から出られない2人が、東京へと出てきた時に事件が。人間に混じって生活していたアポストリ・星野を巡るトラブルに巻き込まれる形で話が進みます。
面白かった。このシリーズは普通に好きだなー。主人公とヒロインが共に素直じゃないから、友達以上恋人未満な関係が読んでて楽しいです。特に今回は新キャラ・星野のお陰で、かなり葉桜がピリピリしてたし。星野も星野で良い感じのキャラでした。周りへの迷惑を考えて自分の中にアレコレため込んでしまうんですが、その限度を超えてしまい弱気になってる所とか。気丈な振る舞いと本音の弱さのギャップが素敵です。
しかし後半のバトルな展開はちょっと微妙。星野を追う敵から襲われるのはともかく、そこまでガチで戦わなくても...と思ったり。こんな戦う話だったっけ?
こんな感じの1冊でした。満足。葉桜と学の関係がどう進むのか楽しみです。今回の事でまた少し仲が深まったみたいだし。続きに期待。