MW号の悲劇

複数の作家によるコラボレーションの2冊目。豪華客船MW号の沈没を題材に、幾つかのキーワードを基に書かれた連作短編集です。作者によってはギャグだったりシリアスだったりと、割とバラバラ。題材は同じだから、どっちのテンションで読めば良いのか、ちょっと戸惑ったり。以下、各作者ごとの感想。
渡瀬草一郎は良い話だけど無難過ぎる。三雲岳斗...とりあえず最低だよっ! 時雨沢恵一は相変わらず素直に書きませんね。捻り具合が面白かった。有沢まみずはおっさんが格好良かった。成田良悟はこういうの向いてるよね。ハッピーエンドは重要です。近藤信義は...ごめん、誰でしたっけ。初めて読んだ気がする。真面目路線でした。藤原祐、感動させて終わるのかと思いきや、そこでオチつけるのー? 劇場エンドって。在原竹広は良く分からんかった。こういうのも楽屋ネタと言うんでしょうか。岩田洋季ベアトリーチェ登場。随分可愛くなっちまって...。ねこーーー!! 谷川流は、随分久し振りに新作を読んだ。また壮大な。おかゆまさきはいつも通り。余りに癖があって、コラボの設定も霞みます。
こんな感じでした。やっぱり、同じお題でも作者によって全然違いますね。先月のコラボ本よりは、各作品がリンクしてて良かったです。来月もコラボ作品が出るようなので、そっちも楽しみ。