緋弾のアリア - まあいいか。

『アストロノト!』の作者の新シリーズ。
武装探偵、略して武偵を育てる高校に通う男子高校生が主人公。普段は冴えないけど、性的に興奮すると性格が変わって、物凄い能力を発揮するけど女性に対してやたらと気障になる設定の主人公が、同じ高校のエリートであるヒロインと出会い、強制的に引っ張りまわされる...と言うお話。
普通に面白かったです。一風変わった設定だけど、基本はボーイミーツガール。普段の主人公はヒロインに延々と振り回されるけど、一旦興奮してヒステリアモードに突入すると、一気に立場が逆転。この展開が面白い。特にヒロインが、豹変した主人公の扱いに困ってるあたりがツボでした。その才能が災いして、いつも孤独なヒロインが、自分と対等な立場で事件に当たることの出来る主人公に、徐々に打ち解けていく流れも良い感じ。
後、ヒロインの気性の荒さが弱さの裏返しっぽく見える所とか...主人公がヘタレじゃない所とかお気に入り。普段は能力的には頼りないけど、芯がシッカリしてるのは読んでて気持ち良いですね。キャラが皆立っているのは素晴らしい事です。
と言う訳で、満足な1冊でした。シリーズ化しそうだし、今後にも期待。しかし、どいてそいつ殺せないって久しぶりに見たなー。