L 2

シリーズ新刊。竜の吐息を飲み込んでしまったがために、嘘を吐くと火を噴く身体となってしまった詐欺師の主人公と、竜の里で育った少女のお話の2冊目です。
今回は飲み込んだ竜の吐息を取り出す術を探すため、竜の研究者である昔の恋人の所へ転がり込む展開。
詐欺師として女性を騙しながら生きてきた主人公と、人間との接触を断ったまま育ったヒロイン。主人公の昔の恋人と、ヒロインの村での知り合いが出てきた事で、2人の関係がギクシャク。お互いの生き様から来る、恋への不器用さが如実に出て面白かったです。嘘を吐くと火を噴く詐欺師と言う設定はコメディだけど、内容的にはコメディ控えめで、主眼は2人の人間関係ですね。
個人的には、シリアスな展開とコメディが混ざっているのが読みにくかった。そのせいか、割と物足りない感じ。次の巻ではどうなるのかなー。