H+P 1

風見周の本に初挑戦。
主人公は異世界に召喚された高校生。女性のみが魔法を使える世界で、主人公がやってきたのは5人の姫がいる国。その国では姫が世継ぎを作る事で女王となれる...と言う設定。主人公は姫達の後宮に入る事になったけど諸事情でその後宮にいるのは主人公1人。姫達に次々と迫られるが...と言う感じで話が進みます。
うん、これは微妙だ。いかにもな頭の悪い設定は好きだけど、それ以外の所が色々と残念。読んでて何故だか猛烈な違和感が...。1番気になったのは主人公の物分りの良さでしょうか。いきなり剣と魔法の世界に放り込まれた割には、とんでもなく冷静。そんなアッサリ順応するの? 悩みらしい悩みが全く無かったなー。まぁ、変にウジウジされるよりはよっぽど良いけど。
また、「世継ぎを作る」と言う目的が1番上にあるから最初っからハーレム展開。ラブコメっぽさが無いというか、情緒に欠けるというか...やっぱり過程は大事だよね。ハーレム展開自体は好きだけど、どっちかと言えばハーレムになるまでの過程が好きだから、いきなり結末に来ちゃうと物足りなさがあります。
後、隣国と戦争になるんですが、リアリティの無さがあんまりにもあんまりで呆然としてしまった。一気に2000人が誘拐された話の辺りで「え?」と思ったけど、その後も城への敵の侵入をやすやすと許して大ピンチ。一般兵なら万単位を魔法でなぎ倒せるのに、相手の将軍クラスには苦戦。決着は秘められた力。うーん...。メインが姫達とのラブコメとは言え、この辺はもうちょっと読み所が欲しかったかも。
こんな感じの1冊でした。主人公は堅物だし、一応メインヒロインの姫は子作りに積極的じゃないから、本格的なラブコメは今後始まりそうな雰囲気。そっちに期待。