シフト 3

『シフト』シリーズ、久々の新刊。眠るとファンタジー世界へシフトするお話の3冊目。ずーっと待ってました。
今回は同級生の女の子の話。眠ると他人の中にシフトしてしまう特異な状況を、主人公がなんとかする形で話が進むんですが...その過程でラケルとリカルト達の過去が大まか明らかに。これは切ないなー。優しかったサラマンデルを真の魔王にしようとしたカレンの思いはとても良く分かるけど、その結果が今のリカルトの有様だとすると、なんとも報われない。いや、カレンの狙い通りにはなってるんだけど、そのお陰でラケル達怪物系が被った事を考えると...。一途な思いと言うのも怖い。
今回の一件で、ラケル側に仲間が増えたと思って良いのでしょうか。まさしく敵陣のど真ん中に内通者を得た気がするんだけど、ラケルの中の人が正体を明かしてないからなー。ソラが重要キャラなのは間違いないと思うけど。
しかし、てっきりこの同級生が姫だと思ったんだけどなぁ。結局のところ、姫は何なんでしょうね。全然分からない。話の一番肝心なところだから、そうそう明らかになりそうに無いけど、そろそろ知りたいなぁ。