時砂の王

小川一水の作品で時間モノ。地球外生命体の攻撃で存亡の危機に瀕した地球人。敵は過去に向かっても進撃し、人類の歴史そのものの存続が危ぶまれる中、人類も人を模した人工知性体で編成した部隊を過去に送って対抗。主人公はそんな人工知性体で、行き着いた先は邪馬台国卑弥呼が治める時代に目覚め、彼女と協力して敵に挑むお話です。
これは面白かった。時間にして数千年の隔たりがある、人工知性体と卑弥呼。そんな2人が手を取り合って戦う展開が素晴らしかった。なんせ戦力的には絶望的。しかしそれでも諦めず、最後まで戦って生き抜く覚悟がとにかく熱い。
ラストがちょっと物足りないのが少し残念ですが、それでも十分面白かった。やっぱり小川一水の作品は好きだなー。沢山積んだままになってるので、ちょくちょく崩そう。