狂乱家族日記 拾さつめ

シリーズ新刊。本編の続きです。今回は「世界会議」なる催しに、家族全員が招かれるお話。いくつかの謎を明らかにして、別の謎を増やすような展開でした。
基本はコメディだけど、ここにきて少しずつシリアスな場面も増え始めましたね。1000年前の話が所々に挟まれ、閻禍と月香、SYGNUSSの過去が大まか明らかに。否が応でも不安を煽られる流れになってるのがちょっと怖いです。過去にあった出来事はきっと不幸な結末を迎えて、そのツケが1000年後の今に回ってきてる感じがヒシヒシと伝わってきます。まだ災厄は起きてないけど、もう時間の問題な気がする。これまで色んな困難を強引に突破してきた乱崎家ですが、今回ばっかりはどうなる事やら。次の巻あたりヤバそうだなー。
しかし、作中ではまだ1年しか経ってないんですね...。余りに色んな事があり過ぎて、もう何年も過ぎてるのかと思ってました。1年で成長した家族が、今度の危機をどう乗り越えるのか楽しみです。