スクランブル・ウィザード

第2回ノベルジャパン大賞・大賞受賞作。
魔法のスペシャリストが、未来の魔法使いを養成する学校へ教師として赴任するお話。生徒の年齢は皆12歳以下...と、つまりは小学校の先生になる感じです。
それなりに面白かったです。協調性は無いけど意外に面倒見が良いキャラが主人公なので、最初はギスギスしっぱなし。非常にぶっきらぼうに生徒に接しつつ、しかし最後の方では打ち解けると言う、ある意味王道を行く展開でした。子供の憧れって、こういう風に刻まれるんだなぁと。ちょっと主人公の言動が大人気ない気もしましたが...言っている事は正論なんだけど、もう少しオブラートに包もうよ。
しかし、「年の差カップル書く」と言うあとがきには噴いた。ヒロインの年齢は小学生と変わらんのですが...。全然恋愛っぽい内容は無くて、どちらかと言えば微笑ましい子供と大人の交流的な内容だったけど。ヒロインの方はともかく、主人公の方が完全にそう言う対象とは見てないし。
と言う訳で、普通に楽しめた1冊でした。続編が出そうな雰囲気があるので、続きにも期待。