戦嬢の交響曲 5

Book

シリーズ新刊。謎の怪物に襲われている世界で、その怪物を倒す術を学ぶ子供達の訓練校を舞台としたお話の3冊目。
兄の死を間近に目撃した妹の榛名が、兄を手にかけた雪風を激しく恨んで失踪...と言う、結構ヘビーな状況で終わった前巻から引き続き、この巻も重い。妹に激しい憎悪をぶつけられた雪風の放心っぷりが物凄くて、凄く痛々しかったです。あんなに強い彼女でも、心の支えを失うとこうなるのか。と言うよりも、榛名と言う支えがあったからこそ、あそこまで強くなれたと言う事でしょうね。
榛名の代わりになれそうなのは、今の所主人公だけな気がします。雪風も頼りっきりにしてるし。しかし、既に頼ってると言うよりは依存の域にまで達してるからなー。あんまり健全とは言えず。この状況を主人公がなんとか出来れば良いのですが。敵の攻勢も強くなっている中、主人公の指揮力が他の班からも一目置かれるようになっているので、その辺をどう両立させるのかが読み所? この主人公が雪風を見捨てる事はあり得ないだろうから、あんまり心配してないけど。
しかし、今回の五十鈴にはヒヤヒヤしました。この戦いが終わったら...的な発言は危険過ぎます。自分から死亡フラグ立てないでー!!