めしあのいちにち

岩田洋季の新刊。
殺ヶ原家と言う、戦闘に特化した家で家族として暮らしているヒロイン。救世主として生まれた彼女を手に入れようと、とある組織が襲ってきて...と言うお話。
殺ヶ原家と言う名前は物々しいけど、ここの家族は皆基本的にヒロインのめしあが大好きで、殺伐とした雰囲気は皆無。めしあとの日常をホノボノと楽しみつつ、向かってくる脅威があれば兄妹一丸となって正面から弾き返す展開は良い感じでした。しかし、なかなか個性的な兄妹だよなー。敵だったはずのヴァー子を含め、皆さんキャラがシッカリ立っているのは素晴らしい事です。
しかし、もう少し盛り上がって欲しかったなーと感じたのも事実。主人公強過ぎるからかも知れないけど、どの危機でも何とかしてしまいそうな雰囲気があります。終盤の強敵を前にも挫けずに立ち向かったのも悪くないんだけど、それでも何とかなっちゃったし。
この辺は、敵側がさらに本腰を入れてくる次の巻以降に期待と言った所でしょうか。敵の素性が素性だけに、どう転ぶか分からんし。期待して待ち。