神様のメモ帳 3

久し振りな『神様のメモ帳』新刊。ニート探偵・アリスと、その助手となった高校生の主人公の話・3冊目。
今回は園芸部の存続を巡り、過去にあった生徒の死亡事件に光を当てる展開。記憶を失いつつも帰ってきた彩夏とのぎこちなく触れ合いつつも、テツ先輩の過去に容赦無く切り込む展開が良かったです。面白かった。
主人公がテツ先輩相手に無茶するわけですが、これが良い感じに熱い。仲間の過去を漁ることを嫌がり、アリスの調査には協力しなかった少佐とヒロさんも、主人公とテツ先輩の喧嘩には手を貸す。流石に勝っちゃうのは都合が良すぎるなぁと思わないでも無かったけど、あれで負けてても「えぇぇぇぇっ」って感じだろうし。ご都合主義バンザーイ。何より主人公の心配をしつつも素直になれないアリスが可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて。これだけで満足ですよ!!
帰ってきた彩夏も良かった。記憶を失っているので全てが元通りとは行かないけれど、それでも思い出を新しく積み直そうとしている姿が、何とも言えません。記憶が戻る日が来るかどうか分からないけど、立ち止まらずに前に進む展開が素晴らしかったです。
と言う訳で、満足な1冊でした。ラストを読むととても綺麗に締められているので、続きが出るか不安になってしまったのですが...出るよね? 期待して待ち。