フレンズ×ナイフ

本編1ページ目の「ランランラーン」が「ランランルー」に見えました。...末期症状ですね。
...それはさておき。新人さんの2冊目。探偵業っぽいものを営む姉妹の妹が主人公。高校のクラスメイトを守る依頼を受けて対象の女の子に近付くものの、あまりの天然な性格に振り回されっぱなし。しかも何かを隠しているようで...と言う感じのお話です。
他人に余り興味の無い主人公と、友達の少ない護衛対象。普通なら接点も無く終わってしまっていたであろう2人が、護衛をしていく中で徐々に打ち解けていく流れは良い感じ。真相がバレた時のお約束な喧嘩もあって、雨降って地固まる展開をなかなかに真っ直ぐにやってくれるのが良かったです。
けど、どことなく地味で盛り上がりに欠けた印象も否めず。最後は異能力バトルなんですが、そこにもう一押し欲しかった気がします。まータイトル通り、メインは主人公達の友情話だから良いのかも知れないけど。個人的にはもう少し盛り上がればなぁと感じました。そう言えば、ヒロインの武器が鋼線、メガネ有り無しで性格が変わる、姉妹で暗殺の技を身につけている...どこのソーサラーハンター? なんて懐かしいものが脳裏に浮かんだり。キャラの性格は全然違うけど。
と言う訳で、少し物足りなかった1冊でした。どうやらシリーズとして続くみたいですが...続きはどうしよ。