幻想譚グリモアリス 1

富士ミスから発売されていたこのシリーズですが、何故か富士見ファンタジアに移籍。人間の法で裁かれなかった罪人を地獄へと誘う役目を負うヒロインと、その協力者で普通な高校生の主人公のお話です。
いきなり主人公が記憶喪失なところからスタート。仕切り直しには丁度良い設定ですが...何故その状況に至ったのか、肝心な所の説明は謎のまま。どうしてアコニットが追われる事になったのか...この辺が話の核になってきそうです。
内容的には、様々な思いを胸に記憶を無くした主人公と相対するアコニットが、見ていて辛かった。口ではキツい事ばかり言ってるけど、その内心を考えるとなー。その反動もあってか、ラストの再会シーンがとても良く感じられました。2人の絆が再確認できた感じ。
んで新展開らしく、主人公がパワーアップ。出来れば一般人の立場からアコニットを知恵でフォローするような話が続いて欲しかったけど...敵が敵だけに、このくらいの力は無いと厳しいのかなぁ。使える手札が増えるのは良いけど...これに頼りっきりになるような展開にはならないよね?
と言う訳で、普通に楽しめた1冊でした。しかし、なんでまた富士見ファンタジアに移籍なんでしょうね。富士ミスで買うものがもう殆ど残ってない...。