タロットの御主人様。 4

シリーズ新刊。人に憑依したタロットカードを、主人公がキスして封印していくお話の3冊目です。
今回は封印する相手が男と言う事で、シリーズ始まった当初から予想された悲劇の巻...になると思ったのに、かなーり真面目な展開にビックリ。急展開です。
序盤は確かに、男相手にキスしたくない主人公と、それをいじり倒すヒロイン達みたいな構成なんですが、中盤以降は幼馴染との関係がギクシャク。主人公の預かり知らぬ所で進む企が、徐々に牙を剥いていきます。
しかも、敵役の男は強敵かつ驚きの設定で待ちかまえているもんだから、かなりピンチ。前巻までは頭使わずに読めるラブコメだった気がするんだけど...あれ? みたいな。
しかし、コメディとシリアスが変に混ざる事が無いのは良い事ですね。ラブコメ、シリアス共に楽しかったです。どちらの展開も、王道を行く内容なのも個人的にはお気に入り。
後は、今後の展開がどうなる事か...。是非ともこのまま王道を貫いて欲しい所。