輪環の魔導師 2

シリーズ2冊目。
前巻で旅に出た主人公一行。猫の魔導師・アルカインの仲間と合流するはずが、全く音沙汰無くて...と言う感じに話が進みます。閉ざされた森を舞台に、敵味方それぞれ新キャラが続々登場。前巻に引き続き、この巻も導入的な部分が強かったように思いました。けど、これであらかたキャラは揃ったのかな?
このシリーズの女性陣には、真っ当なキャラを配置しないつもりなんでしょうか。メインヒロインのフィノはヤンデレ気味だし、新キャラのチビッコは完全に猫被ってるし。アルカインの仲間・シズクも猫...と言うかアルカインを前にすると人が変わるしなー。敵役のヴィオレの素直な性格が、非常に新鮮に感じてしまった。けど、ヒロインとチビッコのセロを巡るやりとりは面白くなりそう。どっちもセロの前では本性出さないから、一体どうやって争うのか、すげー楽しみ。
しかし、セロの持つ魔道具・「還流の輪環」の本当の力が明らかになったり重要な伏線が張られたりと、他にも大事な展開があったはずなのに、印象に残ってるのはヒロイン達の黒い所だけ...と言うのは、読み方がどこか間違っている気がする。まー面白かったから良いんですが。