さよならピアノソナタ 2

シリーズ新刊。まさかシリーズ化するとは思いませんでした。ピアノを弾けなくなった天才ピアニストの少女をヒロインとして、高校で主人公と一緒にロックバンドを組む話の2冊目です。今回は夏の海で合宿、そして初ライブと言うお話。
真冬は自分がバンドにいる意味について悩み、神楽坂先輩は今のバンドを失う事を恐れて...と、真冬はともかく先輩の意外な一面も読めた展開だったんですが、なんにせよ、相変らずとても面白かったです。前巻から増したラブ寄せ展開と、そこからゴタゴタしても最終的には繋がるバンドとしての結束力。どっちも素晴らしかった。完全に恋愛重視の展開だったら流石にどうかと思っただろうけど、恋愛・音楽・友情と、それぞれバランス良く書かれているのが凄く良いです。特に、淡々とした文章にも関わらず、音楽のシーンになるとその興奮がアリアリと伝わってくるのは凄いよなぁ。
と言う訳で非常に満足な1冊でした。この調子でシリーズが続くと嬉しい。続きにも期待。