BLACK BLOOD BROTHERS s5

『BBB』新刊。短編集です。
カンパニーを首になって極貧生活を送るミミコ達のお話ですが...ここで調停屋としての経験があったからこそ、本編の強いミミコがいるんだろうなーと思うと、おバカなノリの短編でも感慨深く読めてしまうのが不思議です。吸血鬼と人間の共存と言う、特区の目指していた姿が垣間見えたのもグッド。共に暮らす隣人として書かれている、何気ない日常生活のシーンに、なんか嬉しくなってしまいました。
書き下ろしの短編は、色々な吸血鬼たちの過去の話をちょっとずつ垣間見る構成。これも良かった。ジローの話がとても素晴らしかったです。ほんの数ページしかないけど...こう言う形の再会ってずるいよなぁ。
と言う訳で、いつも通り楽しめた1冊でした。しかし短編も良いけど、やっぱり本編の続きが気になります。いつ出るんだろ。