ツァラトゥストラへの階段 2

シリーズ2冊目。
一歩間違えれば人生の破滅が待っているけど、その分見返りも大きい「ゲーム」。行方知れずになった姉の手がかりを求めて、このゲームの世界に足を踏み入れた高校生の主人公のお話です。
指令を出す役と、その指令を受けて動く駒の役をするプレイヤーに別れて行う陣取りゲームが今回の舞台。仲間との連携が鍵を握るゲームなんですが...仲間とは言えお互いゲームのプレイヤーな訳で。いつ裏切られるか分からないと言う、緊迫した展開は前巻同様楽しめました。
しかし、こうも腹の探りあいが延々と続くと、読んでて落ち着きません。ハラハラドキドキして落ち着かないのとは違い、じんわりと攻め上がってくる不安に気持ちが乱される感じ。主人公もこんな気分を感じてたんでしょうか。相当な綱渡りだよなー。
さて、次はどんなゲームで楽しませてくれるんでしょうか。信頼できる人間と出来ない人間の区別も段々とはっきりしてきた事だし、この辺の人間関係がどうゲームに絡んでくるのか楽しみです。