魔女よ蜜なき天火に眠れ

シリーズ新刊。冥府の姫が主人公と共に、過去を覗き見る力で難解な事件を解決するお話の3冊目。
アコニットのデレ化が止まらない。お菓子をねだるアコニット、お菓子の家に行きたがるアコニット、そしてラストのアコニット...いいぞ、もっとやれ。
と言う訳で、菓子工場のイベントであるお菓子の家に遊びに行ったアコニットと主人公が、事件に巻き込まれるお話。ヘンゼルとグレーテルを若干意識したストーリー展開で、いつも通りミステリ仕立てですが...今回の謎解きはあまりに簡単でした。代わりに目立っているのが、上にも書きましたがアコニットの可愛らしさ。
お菓子への欲望から、色々とねだりたいのに、プライドが邪魔して素直になれず。けどやっぱり最後には欲に負けてしまうやりとりが、非常に良い感じです。これも主人公への信頼度が高まっているからこそなんだろうなぁ。さらに、ラストのアコニットの一言には悶えましたよ...。まさかこんな台詞が飛び出すとは思ってもみなかったです。
微妙に伏線らしきものが張られたので、今後はこの伏線を回収する方向で話が進みそう。アコニットと主人公の関係共々、どうなることやら。