きみと歩くひだまりを

志村一矢の新刊。新シリーズです。
舞台は現代の地球。突如現れた化物たちに住む場所を追われた人類が、魔法の力で何とか反抗して絶滅から逃れている...と言う、割と良くある設定。主人公はその化物との戦い方を教わる学校の生徒で、幼馴染をパートナーに日々訓練。んである日、その幼馴染に何者かに連れ去られるところから話が動きます。
うーん、何か設定詰め込みすぎな感がヒシヒシと。1巻だし、世界観の説明に重点が置かれるのは分かりますが...それにしても多いわ。細かい設定が多いんじゃなくて、話の柱となる要素が多い気がします。読んでて、「まだあるのか」と思ってしまいました。どの設定も、あまり目新しさを感じるものが無かったのも残念な所です。
ただ、最初は素っ気無かったヒロインが主人公の実力を認めてからの展開は良い感じ。同じ目的のために、互いを信頼しあうようになってからの距離の近さは、それまでの素っ気無さが嘘のようです。この流れなら、次の巻はもう少し楽しめそうな気がします。けど、続きは...どうしよう。