獅子の玉座

Book

マサト真希の新シリーズ。
真っ当なファンタジーで、結構面白かったです。戦争で負け国を失い逃亡する王女と、1人の傭兵が主役。王女は国を復興させるために、傭兵は己の望みを叶えるために、世界を統べる力があると言われる「王獅子の至宝」を求める...と言うお話。
高慢だけど誇り高い王女と、立ち居振舞いは荒いが律儀な傭兵。水と油のような関係の2人の旅は言い争いが絶えないけれど、いざとなれば互いを絶望から救い、一旦は折れかかった心を支えなおす...と言う展開が非常に熱くて良い感じです。
まだ1巻ですが、序盤から話が良く動くあたりも読んでて退屈しません。そこそこ分厚いんですが、一気に読めました。勢いがあるのは良いですね。続きにも期待できそうです。