ミステリクロノ 2

Book

久住四季の新刊。無事にシリーズ化したようで何より。地上にばら撒かれた時間を操る道具を回収するお話の2冊目です。
今回の道具は記憶だけ過去に戻してしまうモノ。前巻とは似て異なる力を持つ道具を求め、あれこれ推理して真相に迫っていく様はそれなりにミステリな感じ。
ちょっと主人公の察しが良過ぎる気がしないでもないですが...それよりも、真里亜の存在感が一気に薄くなっているのが気になるところ。主人公中心で話が進むのは別に良いんですが、もう1人の主役も忘れないでーと思ったり。まぁ要所要所では活躍してるけど。
しかし、ラストが凄い。最後の最後に明かされる真相が...うわーって感じ。綺麗に終わるかと思わせておいて、この結末はある意味酷い。すげービックリした。
この展開から繋がる主人公の葛藤が、今後の話の中心になるんでしょうか。どうなるんだろ。