アストロノト!

第3回MF文庫Jライトノベル新人賞・優秀賞受賞作。
魔法中心の世界が舞台。科学が過去の文明となっている中で、ロケットを復活させて月に行くお話。
うーん、色々ごった煮風味な感じ。
主人公はとある理由で何が何でも月に行かねばならず、そのために丁度募集していた宇宙飛行士に立候補して...と言う展開なんですが、色んな要素が混ざりまくり。
月を目指す過程は悪くないんですが、あまりにも展開が都合良すぎて、ちょっと盛り上がりに欠けるような。努力して月に行くだけじゃなく、魔法の要素とラブコメもちょっとずつ平行して進むから、一つ一つが薄くなっている印象が否めませんでした。
ただ、主人公が月を目指した理由は、とても良かったです。恋のために命を張る姿は格好良かった。しかし、そこから先の展開は...これもなー。どこまでも都合の良い展開が続きます。あの旗にはちょっとビックリさせられたけど。
と言う訳で、個人的には色々と気になる展開が多かった1冊でした。悪くは無いけど、なんか勿体無い感じ...。