紅 〜醜悪祭〜(上)

久々の『紅』新刊。
高校生で揉め事処理屋な主人公が、7歳の小学生とイチャついたり、同級生や先輩の尻に敷かれたりするお話。...こう書くとなんか随分と明るい話に思えるから不思議です。実際はかなり暗いんですが。今回は小学生の依頼人から失踪した姉を探してくれと頼まれる展開。
序盤は紫と夕乃と銀子に振り回されて尻に敷かれる主人公を眺め、後半は本格的に人探し。後半ほど明るい展開が無くなって行くのが、妙に怖い。と言うか、サブタイトルからしてメチャクチャ暗い展開が下巻に待っていそうで、今から鬱になっている自分がいます。何だ醜悪って。この作者の醜悪って、予想を突き抜けて酷い展開になりそうな気がするのは自分だけでしょうか。
酷い事件の例として、新聞読んでるシーンで世の中で起こっている事件がサラッと列挙されてるんですが...これがホントに酷い。よくもまぁ、こうも気分の悪くなる事件を思いつくもんだと妙に感心してしまいます。けど、本編の続きは多分これ以上なんだろうなぁ。下巻が怖ぇぇ。楽しみではあるけど。