図書館革命

図書館戦争』シリーズの最終巻。
とある作家の作品がテロの教科書にされたのでは...と言う所から始まる、作家への弾圧。それを回避するため、図書隊でその作家を保護する展開。
最高。この一言に尽きます。
表現の自由を保証した憲法に真っ向からぶつかる今回のお話。あまりにも行き過ぎたメディア良化法に、図書隊だけでなくメディア全部を巻き込んで立ち向かう展開が、素晴らしく熱い。図書隊のメンバーや稲嶺元指令などの面々だけじゃなく、普通の一般市民まで協力する流れは、なんか読んでて無性に嬉しかったです。
また、後半の郁の頑張りは...頑張れーと思わず声援を贈りたくなってしまうような展開。そんな展開の中にも、所々に堂上との恋愛話も絡めていくのが、非常に有川浩らしくて良かったかと。また、見事に笑いのツボを突く一言も魅力。あちこちで笑ってしまいました。「むしれ」って。
んで、エピローグは読みながらニヤニヤ。メディア良化法との戦いは終わってないけど...この終わり方なら満足。未来がどうなるかは分からないけど、これなら悪いようにはならない気がします。しかし、柴崎と手塚の行方は気になるなー。
と言う訳で、非常に満足なシリーズでした。今後の作品にも期待大です。