クダンの話をしましょうか

神様のおきにいり』シリーズの作者の人の新作。
とある高校に通う女子高生・クダン。災いを予言する力がある彼女を軸に話が進みます。
予言の力には、とある副作用があるんですが...これが辛い。待っているのは哀しい別れ。仲良くなればなるほど、災いの予言は無視できなくなるのに、その先に待つのがこれじゃあ...。予言する方とされる方のどちらにとっても、あまりにも報われません。哀しすぎる。
転校を繰り返して「鵺」と言う存在を探し続けるクダンですが、その理由が良く分かります。こんな思いをする力から解放されるのなら、そりゃ探すよなぁ。いつの日か見つけて、その願いが叶う事を凄く応援したい気分。
と言う訳でそれなりに満足の1冊でした。シリーズ化するみたいなので、まだまだ哀しい別れの話が続きそうですが...最後には幸せになってくれると信じてます。期待。