魔女ルミカの赤い糸

新人さん。第3回MF文庫Jライトノベル新人賞・佳作受賞作。ヒロインが魔女で、その魔性に堕ちた主人公とヒロインの微妙に倒錯してるけど純愛なお話。
高飛車だけどデレモード全開のヒロインと平凡な主人公と言う組合せで、影を失っているヒロインが、主人公にキスされるとキスされた個所だけ影を取り戻せると言う設定。この設定とヒロインの性格のお陰で、割とエロティックな仕上がりになってるんですが...なんか惜しいなー。
全体的に漂う怪しげな雰囲気が結構良かったんですが...終盤がちょっぴり超展開風味。と言うよりは、展開が早すぎたのかも。ラスト付近では雰囲気を味わう間もなく、そのまま終わってしまったのが残念です。
と言う訳で、そこそこな1冊でした。終盤以外はそれなりに楽しめたので、次回作には期待。