鉄球姫エミリー

スーパーダッシュ文庫の新人さん。第6回小説新人賞・大賞受賞作。
身体能力を高める大甲冑を身にまとい、鉄球をぶん回す王女が主人公。辺境の地でひっそり暮らしていたものの、国の王座を巡る争いに巻き込まれて...と言うお話。



イラストに騙された!!
メチャクチャ高飛車で口の悪いヒロインの、妙なテンションで始まり、このままコメディ路線で突き進むのか...と思いきや、途中から全然違う展開。襲いくる暗殺者達との壮絶なバトル。物凄い勢いでジェノサイドな感じ。
読んでいて、ヒロインの性格にかなり救われた気がします。このぐらいのテンションじゃないと、こうもバッタバッタと登場人物がいなくなる話は辛いです。特に、敵側にもそれなりの理由がある話だったから、どっちが倒れても辛い。
面白くは読めたど楽しくは読めなかった、そんな作品でした。