パラケルススの娘 7

シリーズ新刊。前巻が短編集だったので、本編の続きは結構久しぶり。
フランケンシュタインをモチーフにした展開。前巻ではクリスティーナの謎が少し解き明かされ、主人公の謎が深まりましたが、今回はその主人公の謎に対して伏線を張って終わった感じ。
哀しいお話でした。元となっているフランケンシュタインの原作って殆ど知らないんですが、こんな雰囲気なんでしょうか。ファリーチェとの決着の仕方が、とにかく切ない。わざわざ辛い選択を自ら選ばんでも...なんて、思っちゃいけないんだろうなぁ。格好良かった。
主人公周りの謎は少し深まったけど、代わりに張られた伏線のお陰で、次の巻あたりからは少しずつ真相が明らかになっていきそうな気がします。楽しみ。