地を駆ける虹

第3回MF文庫Jライトノベル新人賞・佳作受賞作。
身体の中に宿った卵を孵すと「エレメント」と呼ばれる超常の力を手に入れる事ができるという設定で、英雄を夢見た主人公が仲間と共にチームを作り、出世を目指すが...というお話。
主人公以外の仲間は皆エレメントを持っているが、一向に卵の孵る気配が無い主人公の心境を中心に話が進みます。


うーん、これは微妙。
とにかく主人公がヘタレ。確かに最近はヘタレブーム。それでも大抵、ヘタレはヘタレなりに良い所があるもんですが...それすら無かったような。ここまで見所の無いヘタレって、あんまりお目にかかった記憶が無い気がします。
チームの仲間がエレメントを持っているのに、自分の卵だけ孵らずに焦るのは分かるけど、英雄になる事を夢見ながらも、何の努力もしない。挙句の果てにあの結末だもんなぁ。話の展開が暗い事も合わさって、もー読んでて痛くて痛くて。
世界観やエレメントの設定は面白かったけど、主人公が気に入らなかった時点で微妙な感じ。好きな人は好きかも知れませんが、自分には合いませんでした。残念。