量産型はダテじゃない!

今年のファンタジア大賞入選作。第19回ファンタジア大賞・準入選作品です。
反乱を起こしたヒューマノイドと戦争をしている世界が舞台。主人公は14才の天才技術者の女の子。凄い力を秘めた新型パーツを、我が子同然のアンドロイドに届けるために戦場まで向かったが、道中敵に襲われ、やむを得ずそのパーツを量産型のオンボロなロボットに付ける事になって...と言うお話。
凄く面白かったです。タイトル通り、本当に量産型はダテじゃなかった。
量産型ロボット・ナンブ君が、自分を助けてくれたヒロインのために頑張るお話。思わぬ展開で最強の腕を貰いながらも、気合と根性が己の武器と言い切り、文字通りボロボロになりながらも戦う展開が、良い感じに熱くて素晴らしかった。自分が量産型である事を卑下せず、誇りを持って立ち向かう姿が格好良いです。
微妙に浮いてる感じがする脇役達の扱いとか、気になるところもそれなりにあるんですが...それ以上にメインの展開が良かったので、充分楽しめました。この分なら、今後にも期待できそう。楽しみ。