ゾアハンター

かつてハルキノベルスから出版されていたものの再販版。『ポリ黒』が面白いので、これも買ってみました。
レースゲームのデビュー戦でいきなり優勝を飾ったヒーローが、その日突如現れた化物に襲われて瀕死の重体。一命をとりとめたもの、五体満足とは行かなかった主人公は、失った肉体を機械に変えて、その化物を狩るハンターとして生まれ変わったが...。
こんな感じ。栄光の頂点から一転して地獄の底に叩き落された主人公が、そんな逆境に挫けず這い上がるお話です。
熱い!!
感想はこの一言に限ります。不器用な男が哀しみに暮れながらも折れず、戦い抜く。こんな話が好きな人は今すぐ読みましょう。
話自体は全体的に暗い雰囲気が絶えませんし、幸せな展開なんて望むべくもありません。しかしそれ故か、主人公の圧倒的な強さの中に少しだけある弱さをヒロインが支え、戦う展開が思いっきり引き立っていて、素晴らしく面白かったです。
また、本編読み終わった後、あとがきにもやられた。こんなに熱いあとがきって、初めて読んだ気がします。最初から最後まで、キッチリと楽しませてもらいました。
続編も出るみたいなので、非常に楽しみ。作者の気合が凄いし。いつ出るんだろ?