扉の外 3

シリーズ最終巻。
謎の空間に閉じ込められた生徒達が、ルールに従って目的の分からないゲームをする...と言う展開は今まで通り。ヴァーチャル空間でのサバイバルゲームをメインに話が進みます。
1, 2巻と同じく、限られたリソースをクラス間で奪い合う展開。腹の探り合いと言うか、囚人のジレンマと言うか。協調するのか裏切るのか、一見冷静に判断しているように見えて、しかし傍から見ると結局皆どこか平静じゃない。そんな微妙な焦燥感が伝わってきたのが良い感じ。
しかし最終巻という事で、外の世界の真相や閉じ込められている理由が明らかになったけど、あまりにもあんまりな設定にガックリ。ここまで引っ張っといてこれかー!! メインはゲームを通じた人間関係にあったと思うから、閉じ込められた理由とかはあんまり重要じゃなかったのかも知れないけど...もう少し「スゲェ」と思わせて欲しかったかと。
と言う事でシリーズ完結。好きだった1, 2巻と比較すれば、終わり方は少々残念でしたが...それでも、それなりに楽しめたし、今後の作品には一応期待。